Technical DataDCモータの原理

DCモータの原理

DCモータとは?

モータの分類は、構造などにより様々なタイプに分類されます。
・DCモータ(直流モータ)
・ACモータ(交流モータ)
・ステッピングモータ
など

その中でDCモータは直流電源、つまり乾電池などのバッテリーで回るモータです。
シチズンマイクロの製品(DCモータ、ギヤヘッド、エンコーダ)は、腕時計部品の製造で培った超精密加工技術をベースにして小型サイズ(φ40mm以下)のモータをラインナップしております。

・コアードDCモータ
・コアレスDCモータ
・ブラシレスDCモータ

DCモータの原理

モータとは電力を動力に変換させる装置で、電気モータとも呼ばれ、電気エネルギーを永久磁石と電線によって、機械エネルギー(回転力)を発生させます。

モータの原理を説明するには、磁界と電流の間に働く力についての知識が必要になります。永久磁石によって生じる磁界はN極からS極に向かっており、この磁界(B)を横切るように置かれた電線に電流(I)を流すと機械的な力(F)が発生します。これが、モータの動作する原理です。

DCモータの原理

この原理によって発生した力の強さは次式で表され、BLI則と呼ばれます。実際のモータにおけるトルクは複数の電線を使用するため複雑な計算式となりますが、基本はこれらの原理と計算式にて算出されます。

F=BLI
F:力
B:磁束密度
L:磁界中の電線長さ
I:電流

また、この力の向きはフレミングの左手の法則によって決まり、左手の親指(F:力の方向)、人差し指(B:磁束の方向)、中指(I:電流の方向)となります。

モータはこれらの原理を利用して、複数の電線、コミュテータ、ブラシを用いて回転に合わせて切替えることで連続的にトルクを発生(回転)させるよう工夫した構造となっている装置です。

DCモータの原理

弊社内で設計・製作を行っている各種減速機やロータリーエンコーダを取り付けた豊富なラインナップのモータ製品は、医療、産業、光学、ロボット等、小型化が要求される様々な分野で採用されています。さらに、お客様のニーズに合わせた共同開発によるカスタマイズ製品(小型モータユニット等)も提案致しますので、弊社営業担当までお気軽にお問い合わせください。